理念哲学講義録  天川貴之

真善美聖の「理念哲学」の核心を、様々な哲学的テーマに基づいて、わかりやすく講義したものです。

第10章「時空と絶対無について」第9節(2)       天川貴之

 第9節 新時代の叡智的リーダーシップについて(2)

 

 本当の叡智の立場に立って観ずるならば、すべてのすべては、これ理念である。絶対理念である。そして、すべてのすべてが、真、善、美、聖の価値に輝いて観えてくる。

 そのような無の場所というものを、地球という所に創るという観点から、私達は、新時代の民族問題も考えてゆかなければならないし、様々な「個と全体」という問題、「統合と個性の開花」という問題を考えてゆかなければならない。

 それを示唆する中心の立場は、「無」である。絶対無であり、アルクトゥールスである。本源的無の叡智をもって、これより後のあらゆる時間、空間を、光明荘厳化してゆくこと、それが、新時代の叡智的リーダーシップである。

 新時代の叡智的リーダーは、すべてのすべてを包括する平等愛の意識に立ちながら、同時に、秩序愛の立場に立つこと。平等知の立場に立ちながら、同時に差別知ともいうが、秩序知の立場に立つこと。これ、絶対愛、絶対知の境地である。そして、そのすべてが、一大光明芸術として達観されること。それが絶対光明である。

 絶対知、絶対愛、絶対光明。そして、そのすべてを包括する所の「無」の立場に、深く、深く、深く、身を置き、本当の愛というものを、太陽の如き心で、月の如き心で、そしてまた、地球の如き心で、輝かせてゆきたいと念願する。

 

  (つづく)

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)