2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
第7節 カント哲学の本質とその限界について(1) 現代の多くの知識人の方々が、どのような観点から、真理の獲得というものを位置づけておられるかということを大雑把に把握した場合、よく取られている立場が、カントの立場ではないかと思う。 カントの哲学…
その中で、カントの認識論というものが出てきた。合理論に対して、経験論というアンチ・テーゼが出てきた。それは、科学的精神というものが、経験的立場から主として近代に現れたところから源を発しているものである。 近代科学は、その方法論において、経験…
第6節 理性論の諸相について(1) プラトンに始まり、アリストテレスやプロティノスを経て、また、キリスト教の啓示的真理の把握方法を踏まえて、トマス・アキナスがギリシャ哲学と止揚した中世の哲学に流れ、アンチ・テーゼを唱えた合理論のデカルトが受…
真に人類の叡智を進化させる源となったものは、よくよく洞察してみれば、「直観」によって把握された真理の結論であるわけである。 「天才」というものの本質は、直観力にある。新時代の精神を直観的に把握するところから、新時代は始まってゆく。 新時代の…