第5章「唯物学術と理念学術について」(5)
第5節 「理念学術体系」の樹立について
また、理念に目覚めることが、人間に真なる生命を吹き込むことであるように、哲学の内に理念を顕現させることが、哲学に真なる生命を吹き込むことになるのである。
さらに同じように、哲学は「諸学の学」であるから、あらゆる学問分野に理念を顕現させることが、あらゆる学問に真なる生命を吹き込むことになるのである。
すなわち、「理念学術体系」として、理念政治学、理念法学、理念経済学、理念教育学、理念物理学、理念生物学、理念数学、理念心理学、理念道徳学等を打ち立てなければならないのである。
「唯物学術体系」にかわって、「理念学術体系」が打ち立てられることは、まさしく、「理念の革命」以外の何ものでもない。
(つづく)