理念哲学講義録  天川貴之

真善美聖の「理念哲学」の核心を、様々な哲学的テーマに基づいて、わかりやすく講義したものです。

第10章「時空と絶対無について」第5節(2)       天川貴之

 第5節 絶対創造の意識としての「無」(2)

 

 十一次元、十二次元、十三次元、十四次元、十五次元等、あらゆるものも、その本源は「無」である。

 「次元」という立場に執われている限りは、「無」という本源に立ち還ることはできない。

 銀河であるとか、また、違った銀河であるとか、ある星であるとか、また、違った星であるとか、このような個性的なる立場に執われている限りは、宇宙の中心であるアルクトゥールスの「無」に到達することはできない。

 その「無」からすべてが始まり、「無」から場所としてすべてを支え、すべてのすべてを含みながら、すべてに命を与え、あらゆる時間と空間を生じせしめているところの本源創造の意識、そして、本源維持破壊の意識、維持破壊もまた創造であるという観点から観れば、絶対創造の意識、それが、本源なる「無」である。

 

 (つづく)

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)